音楽雑誌の編集をやりたい
私は男性で文系の私立大学に通っていました。
3年生の秋頃にもなると周りは就活や進路の話題になります。自分も進路について考えるようになりました。
でも大学に入ってからも特別これといったこともしていなく、週3日のコンビニのバイトと軽音サークルに入っていたくらいです。
そのサークルも、籍だけおいてほとんど参加していませんでした。いわゆるコミュ障です。
それでも進路に対して焦りも感じていたし、とはいえ面接でアピールできるようなこともありません。
ただ、音楽だけは好きで毎月音楽雑誌を購読していました。自分もこういう仕事がしてみたいと思っていたので音楽雑誌の編集者を目指すことにしました。
ただ大学生活の中で人前で話したり自分をアピールするようなこともなく、なんとなく過ごしてきただけだったので最初は不安だらけでした。
最初の面接は緊張と失敗
何社か応募した中から2社だけエントリーシートと筆記の一次試験を通過し面接を受けられました。
好きなことの知識ならなんとかなるものです。筆記試験も一般の企業とは異なり音楽の知識についてのものだったのでうまくいきました。
初めての面接は片方の会社で業界でも有名な雑誌です。自分が受けたのは2次まである面接の内の一次でした。
面接自体が初めてでどうしていいか分からず、かなり緊張したのを憶えています。大学の就活ガイダンスに出ていれば・・・と後悔しました。
自分の番が来て中に入ると面接官と補佐の方の3人いらっしゃいました。
さらにカメラで面接の様子を撮影することが告げられさらに緊張は高まりました。コミュ障には過酷すぎる面接です。。。
面接が始まり、まず志望動機などを聞かれました。これは用意していたのでなんとか答えることができました。
次は好きなバンドを3つ聞かれその中の内の1つのバンドにインタビューするならどんなインタビューをするか、そしてどのような記事にするかについて聞かれました。
準備不足と緊張、そして自信のなさから当たり障りない答えをしてしまいました。
小さくなって自分をアピールすることができなかったのです。
結果は不採用でした。憧れた仕事に手が掛かったチャンスだったのにそれを生かせなかったことをとても後悔しました。
反省を生かして挑戦した
コミュ障の自分ではありますが、面接では相手に強い印象を与えなければ他の就活生に埋もれてしまいます。
どうせ落ちるかもしれないし、可能性も低いのなら、極端でもいいからやれるだけのことはやろうと前回の面接から反省したのです。
自信もないし、自分の正直な考えを外に出すことによってそれが否定されるのが恐くて嫌でたまりませんでしたが、最初の私のように小さくなっていては結果も同じです。
半分やけくそのように自分に言い聞かせながらもう一つの面接に臨みました。
呼ばれて部屋に入ると、面接官とその補佐の方、さらにその後ろにその部下らしき方も座っていました。
前回より人数が増えていてコミュ障が出かけましたが「どうにでもなれ」と強引に抑えつけてなんとかしました。
志望動機についても辺りさありないものではなく、中学生のころからの自分の音楽に対する思い、好きなバンドについても正直な思いを面接官に伝えました。
かなり恥ずかしかったのですが、面接が終わった後は変なやり切った感となんだがすっきりした気持ちと両方がありました。
正直結果は期待していなかったのですが、どうにか現在の会社に就職できました。
コメント