緊張で寝不足のまま迎えた朝
大学4年生の冬に受けた企業の面接のことです。お祈りメールばかり続き、自信をなくしきっていた中、最終面接までいった会社がありました。
その面接の前日は緊張のあまり眠れず、ものすごく寝不足なまま朝を迎えてしまいました。
それは私がコミュ障で、就活の中で面接が一番苦手だったからです。
志望動機や自己アピールはあれだけ何度も頭に叩き込んだから大丈夫なはず、と自分に言い聞かせて、いざ企業へ向かいました。
しかし鼓動はどんどん大きくなり、駅までどの道を歩き、電車でどうやって乗り換えて行ったのかもわからないほど緊張しっぱなしの状態でした。
会社のエントランスにたどり着いた時に、ようやくはっと我に返りました。
もう後戻りできない、なんとかやりきらなくては、と思考を切り替えるようになんとかがんばりました。
待機中の頭の中の動き
ぎこちなく受付を済ませて、「あぁ、面接どころか受付でもこんなにコミュ障が出てしまうのか」と後悔しながら待合室へ向かいます。
部屋には私以外に3名の同じ就活生が席に座っていました。そこでまた「やばい、もっと早く来た方が印象良かったんじゃないか、もっと考えればよかった」と悪いところばかりに目がいって、緊張感は増すばかりでした。
ひたすら名前が呼ばれるのを待ちます。だけど集中しきれず、なぜこんなに緊張しているのかを考え始めていました。
そこで気付いたことがありました。
私は自分をよく見せようと、就活の参考になるようなサイトから真似したい文言をピックアップして、自分を偽っていました。
自分のことじゃないからばれないか不安になる、だから余計に緊張してしまうんだということにそこで気付いたのです。
これまでの面接では無かった初めての感覚
そうこうして待っているうちに名前を呼ばれ、面接の部屋に移動しました。
そして「はじめに自己PRをお願いします」と言われ、面接が始まります。
あれだけ暗記してきた自己PRも、残念ながら頭が真っ白になり何一つ思い出せません。
しかしさっきの気付きがあったので、コミュ障全開でしたが、正直に自分の言葉で伝えられるように考えながら話しました。
正直、ここでの面接結果はボロボロでした。
志望動機も断片的な記憶を手繰り寄せながら何とか繋げて、またそこに新たな意見を入れながらだったので文章のまとまりもなく、聞いていて理解できるものではなかったと思います。
けれど先程の気付きがあったことにより、その後の就活に対する考えが少し変わりました。
ひとまずその日は、自分の言葉で伝えることの重要さに気付くことができたので、ご縁をいただくことができなかったけれど、よしとしました。
コメント