こんにちは、セキです。
今日の自己PR添削は「塾講師のアルバイト経験」から作成したエピソードです。
誰かに何かを教えるという経験は非常に得るものが多いです。
私も実際、就活生のコンサルティングをしていて非常に得るものが多いです。日々勉強、日々更新です。
さて、それはさておき、教育系の自己PRで重要なポイントは何かを教える際にどんな事を考え、どう試行錯誤し、それが教え子の成長にどう繋がったのか。
これを明確に伝えることがポイントです。
それでは自己PR全文から見ていきましょう。
※添削した箇所に番号を振っています。
【設問】学業以外で力を注いだことは?

塾講師のアルバイトをで担当した生徒の成績を上げることに尽力したことです。
塾講師のアルバイトを始めた頃はマニュアル通りに教えていましたが、①授業内では時間が足りないなど思うことが多くなり、次第にこれで良いのかと疑問を次第に抱くようになりました。
②それからは次の2点に力を入れました。
一つ目は生徒の目線を理解しアドバイスをすることです。
例えば、生徒の今までの成績から苦手とするものを推測し、そして実際に生徒と話してみることで基本が不足していると思ったら基本レベルの問題に戻ったり、自宅でもできる簡単な復習方法を教えたりすることで基礎の定着を促しました。
担当する生徒は20人ほどであり、生徒の多くは大人しく、質問を積極的にしてくれるとは限らず1回話すだけでは信頼してくれません。また、必ずしも提案してくれるものを実践してくれるとも限りません。
そのため複数回試行して信頼関係を築くことの大切さ、先輩や塾長に相談することで、一人で抱え込まず柔軟な考え方の大切さに次第に気付き、それらを軸にして取り組んでいきました。
2つ目は③自分なりの解答への道筋を示すことです。問題の解答は付属の解答冊子のものの考え方に偏るといった一つの考え方に縛られやすいです。
例えば、化学の計算問題ではその問題においてみるべきポイントを押さえるべき点というのはあります。単位計算を含め、細かい処は考え方によっては複数通りの解答が存在します。そこで私はなるべく「自分だったらこう解くだろう」と複数の解法を提示し、④生徒の意見を尊重しつつ生徒にとって良いものを探し出していきました。
改善策を打った結果、担当した生徒のうち⑤7割の生徒の成績を上げることに貢献できました。その中でも化学が苦手とした生徒が「先生に教えてくれたこところがとても分かりやすかった」と言ってくれて、点数も6割から8割越えになるほどの点数が上がりました。
⑥しかし、成績を上げられなかった生徒もいるのもまた事実であり、今度自分に何ができるのかを再考し実践していきたいと思っています。
全体的には自分らしさや教える際の信念などが感じられて良い自己PRだと思います。
しかし、ツッコミどころは多めです。
特に客観的な評価として数字を用いる際は、明確な表現にしないとテキトーな事を書いているな?と思われてしまうので要注意です!
それでは順番に添削していきましょう。

①授業内では時間が足りない

誰の時間が足りないのでしょうか?自分自身?それとも生徒?
主語がないと読む側はすぐ理解できず、ストーリー全体の誤解を招く恐れがあります。
基本的な事ですが、主語述語は明確に書きましょう。

②それからは次の2点に力を入れました。

理由付けがちょっと浅いです。
時間が足りないという疑問から、なぜ改善策を打つに至ったのか?
その経緯にあるEさん自身の考えを加えるとグッと伝わりやすくなります。

③自分なりの解答への道筋を示すことです。

ここもEさん自身のことを言っているのか、生徒さんを指して言っているの分かりにくい文章になってしまっています。
主語を忘れずに入れましょう。

④生徒の意見を尊重しつつ生徒にとって良いものを探し出していきました。

仕事に置き換えるとお客様に最適の提案をするために全力を尽くすという姿勢イメージできて◎です

⑤7割の生徒の成績を上げることに貢献できました。

曖昧な表現で危険です。
数字は書きやすい分、その信憑性のニュアンスが非常に重要です。
テキトーに見繕った数字は面接官に見抜かれます。
ここでは、生徒20人のうち何人だったか。といった表現に変えましょう。

⑥しかし、成績を上げられなかった生徒もいるのもまた事実であり、今度自分に何ができるのかを再考し実践していきたいと思っています。

最後にこのコメントを入れるのならば、何がダメだったのか?という振り返りを入れましょう。
そして次は具体的にどうするのか?まで入れられれば◎です。
さて、いかがでしたでしょうか。
今回の添削ポイントは主語述語と数字の使い方です。
主語述語は基本中の基本ですが、意外とESでは自分目線なので入ってなくても気づかないのと、文字数を削る為に削除してしまいがちです。
しかし、主語述語がないと、読み手がどこかで誤った解釈をして本当に伝えたいことが伝わらないということがあります。
これは非常に勿体無いです。
また、数字はESでは客観的な事実や評価を表現する手法として使い勝手がいいですが、数字を用いる場合は根拠を明確にし、信頼性のある表現を心がけましょう。
NG:100人くらい集客した
OK:100人分用意したパンフレットが2時間で無くなった
NG:売り上げが倍増した
OK:○○の商品が前年同月100個売れたのが、自分が担当して200個販売できた。(シンプルに対前年200%でもOK)
少しでもご参考になれば幸いです。
それでは、ここまで読んでくださりありがとうございました。
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