こんにちは、セキです。
今回の添削は「研究室の取り組み」です。
理系学生は特によく扱うテーマだと思いますので、ぜひチェックしてください。
それではまずは全文を見ていきましょう。
※番号を振った箇所が添削部分です。

①私は高い向上心を持って努力できます。大学院に入った際、私は研究を国際論文への投稿及び国際学会での発表を目標に頑張ってきました。
②私のテーマは海外で研究している方がほとんどで、発表すれば意見を頂けると考えたからです。しかし、③今までの実験では思うような結果が出ませんでした。
その実験は研究室で代々受け継がれており、再現を取るのが難しく、人によって実験結果が異なりました。私は、データを精査し直すことで実験手法の問題点に気付きました。
④再現性のあるデータを出すことにこだわり続けた結果、昨年スイスの国際学会で発表することができました。
さらに、世界中の方から違う視点のアドバイスも頂くことができました。特に、海外の方も同じ意見を持つ方がいると分かったのは、とても大きな収穫でした。
⑤また、自分の研究に役立てたいと思い、他分野の人にも積極的に質問をしました。以上の活動を通して、国際的な視野も広げることができました。

久しぶりに添削しがいのある自己PRです!笑
内容としては良い経験やエピソードが書かれているのですが、如何せん文章が淡白過ぎます。
ただの一文の羅列になってしまっており、右から左へするすると通り過ぎてしまう印象があります。
添削を通じてブラッシュアップしていきましょう。
それでは、以下添削です。

①私は高い向上心を持って努力できます。

結論から書いていてとても良いのですが、中身の文章を見ると向上心と努力に関するエピソードが薄く、説得力に欠けます。
中身のエピソードに汗をかいた点や自分なりの創意工夫が伝わるエピソードを書きましょう。

②私のテーマは海外で研究している方がほとんどで、発表すれば意見を頂けると考えたからです。

文章がわかりにくいです。なぜ海外で研究している人から意見をもらいたいのか?動機がイマイチ不明です。
読み進めていくと、実験でうまくいかないことに対して海外の研究者からアドバイスが欲しいとなんとなくわかるのですが、この一文だけではそれを読み解くのは非常に難しいです。

③今までの実験では思うような結果が出ませんでした。

実験とは?急に実験と書かれても読み手は混乱します。
おそらく研究室での実験を指していると思われますが、面接官には生涯文系という感じの理系の知識が全くない面接官もたくさんいます。
この文章ではまずなんの具体的になんの研究をしていてどんなことが困難だったのか明確にしましょう。
また、就活での文章は原則「小中学生が見てもわかる文章」を心がけましょう。

④再現性のあるデータを出すことにこだわり続けた

ここももっと具体的に書きましょう。
読み手が知りたいのはこういう困難な場面でのその人の考え方や、どう行動するのかという行動理念です。
困難だったことを具体化し、イメージ化させるのは大変ですが、実はここが最も評価されるポイントです。
ピンチはチャンスと思ってもっと深掘りし、具体的に書きましょう。
今の文章だと、向上心と努力が非常に伝わりづらいです。

⑤また、自分の研究に役立てたいと思い、

ここはとても重要な部分です。
どう役立てたいのか?という部分を具体的に書きましょう。
アドバイスをもらった結果、自分は何を得たのか?あるいは最終的な成果や効果があると良いです。
さて、いかがでしたでしょうか。
一見まとまりのない文章や自分でも書いていて支離滅裂と感じる文章ほど、大きく化ける可能性があります。
いま上手く書けないからといって落ち込む必要はありません。
添削を受けることで客観的視点からに文章を再構成することができ、ESの質は劇的に向上します。
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それではまた。
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